「生き方、死に方教えます。恋の作法も少しずつ・・・・。」 というボランティア団体史上例のない殺し文句(キャッチコピー)で集まってきたさまざまな世代、さまざまな職種、さまざまな趣味・思考の横浜市内近郊の烏合の衆と野毛の町の衆で野毛大道芸運営ボランティアスタッフは構成されている。だが、この野毛大道芸運営ボランティアスタッフ、おしゃれなイメージの横浜に反し、土臭いと言われるのはなぜか?そりゃあ、住んでいる町の衆はもちろん、運営準備に追われ3ヶ月間、ほぼ連日焼き鳥や串揚げの油っぽい煙をかぎつつ、ほろ酔い加減の善良なお父さん達、お仕事のお姉さん達を横目で見ながら、せこい・大胆・ひがみっぽい・ふところがふかい場末の町“野毛”に通えば、一通りの人生勉強も出来るというもの。土臭いといわず、ソウルフルというべき。 野毛大道芸スタッフの活動拠点は、野毛山フラスコ。横浜市内を一望できる野毛山の中腹、野毛山公園の敷地内に建っている。芸人さんの練習や演劇の稽古、小規模の演劇やダンスの公演を行っている施設。横浜市立図書館の元仮施設だった建物で 、大道芸運営準備期間中、大道芸スタッフ・大道芝居関係者・稽古に来た演劇人らが200〜300人いちどに集まると必ず2〜3度、便所がつまる。 さて、野毛大道芸スタッフが一番楽しみにしているのは、大道芸開催終了後に繰り広げられる打ち上げ。 芸人さん・スタッフ・関係者が一同に介す壮絶な飲み会について少しふれておこう。それぞれのテーブルには、必ずバナナが一房置いてある。なぜか?「一気呑みで競うなら、バナナの一気食いで競え。(急性アルコール中毒でも出したら野毛大道芸存続の危機)」 「それに、バナナに含まれるカリュウムが疲れをとってくれて、しかも悪酔いしないらしい、みのもんたも言っていた。(主婦が証言)」 などがもっともらしい理由だが、単純にデザートだ。と、いう見解もある。 また、打ち上げ会場では、スタッフ誰もがみんな疲れて、本当に眠い。中には本当に寝込んでしまうスタッフもいる。そんなとき風邪をひいてしまっては可哀想なので毛布の一枚でも、そっとかけてあげたいのはやまやまだが、面白いので餌食にする。野毛大道芸スタッフの内、誰かが必ず白ガムテープを懐に仕込んでいる。寝込んでしまったスタッフが発見されると、ひそかに仕事人達が召集される。この仕事人達はガムテ縛りのプロフェッショナルだ。悪魔さえも魅入るであろう迅速な行動と人間の骨格を考慮した正確無比の縛り技で獲物は、深い眠りから覚めるまで自分が完全に虜になっていることにまったく気づかない。獲物は、眠りから覚めると、手足がまったく動かず身動きがとれない。自分の意志で動かせるのは目玉と口だけだ。おそるおそる周囲を見渡すと、仲間が自分を笑い者にしている。この光景をなにか本で読んだことがあるだろう。そう、イギリスの皮肉作家スフィストの「ガリバー」!だ。あまり珍しくないがまぶたの上にマジックで瞳を描くフェイスアート「寝てても起きる」なども行われている。 98年モンゴルからスペシャルゲストを招聘した際、モンゴルの住居「ゲル」を、野毛の敷地内に置いた。 打ち上げの3次会ではその「ゲル」が会場となった。
スタッフをやってみたい!