精霊のような人形達を連れて街角にふわりと現れた音楽師。ヒッピー風のカラフルな衣装に身を包み、繊細な弦の音を紡ぎ出す。その肩にちょこんと腰かけた小さな相棒は、頭のてっぺんから足のつま先までグレゴに瓜ふたつ。一生懸命シンバルをたたく姿がコミカルで愛らしく、観客の笑いを誘う。オリジナリティーあふれる楽器の数々で奏でられる音楽は、時にコミカルに、時に優しく、ノスタルジックな響きに満ちたものだ。音楽師の不思議な存在感ともあいまって、幻想的な世界を作り出す。